マルごしサン・ブログ

気になるものについて思うまま語ります

田舎暮らしに悩む時

こんにちは! 現在、外気温が24℃にまで下がっています!何だか涼しいです。


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ちょっと聞いてください。私が住む片田舎には、大きな総合病院がありません。

いや、あるといえばある。しかし医師不足により、総合病院であるはずなのに小児科医が

赴任しなくなり、『小児科はしばらくありません』というような事になってしまうのです。

若い先生方はしょっちゅう異動し、かかりつけの先生とはなり得ません。

カルテが残るという意味ではかかりつけ医といえるのかも知れませんが…。

なんか違いますよね。


市内にはそれなりの数の開業医は存在するのですが、ちょっとややこしいことになれば

市外の大きな病院を紹介される、または転送されることになります。

私たちでもおおよそ見当がつくようなインフルエンザなどであれば、近くの内科系の医院で

診ていただければ十分だろうと思えるのですが、子供の突発的な原因不明の発熱などとなると、

専門の先生にしっかり診てもらいたいと思うのが人情です。

しかし、土日・祝日に子供が発病してしまうと厄介です。近くの休日当番医はどう考えても

専門外だったり、近くの総合病院に連絡してみても、

「整形の先生しかいませんが、それでもよければ来てみて下さい」などと言われる始末。

「よくないので行きません」と答えるしかありません。

それで、やむを得ず隣の市の大きな総合病院に問い合わせするのです。

そこは救命救急センターが設けられており、救急医療の中では最も高度な第三次救急医療に

対応しています。この辺の救急車は、最終的にほぼそこに向かうと思われます。


今年の春先、息子のインフルエンザが治ってよかったわ~と思ったのも束の間、突然の発熱。

体温は38℃を超え、喉が痛んで食べ物が摂れないというので、近くの医院に連れて行きました。

そこで、「これで様子を見てください」と痛み止めと抗生物質を処方され、帰宅後すぐ服用

させはじめたのですが、2日たっても症状が治らず、さらに悪化していきました。

喉の痛みが酷くなり、水分すら飲み込むとむせてしまって辛い、と言う息子の体温は39.5℃を

超えており、さすがにかわいそうに思った私は平日の早朝(6時頃だと記憶しています)に、

かの救急センターに電話をしてみたのです。

『うちの子はそちらに診てもらうに値する症状ではないかもしれない!けど、水も飲めないと
 子供に言われた親心を判って!おまけに受験生なんです…!』

という必死な思いです。

電話が繋がり、状態を説明した私に返ってきた言葉は

「もう少しで、近くの病院も診察が始まるでしょうから、そちらにもう一度診てもらっては
 どうですか?」

想定内の返答ではありました。救急センター様は気軽に行ってはいけない所だということは

重々承知しています。しかし、あの日の私は譲れませんでした。

「近くの医院で処方されたお薬飲んでも悪化していますし、本人は水も飲めないと言って
 います。また、様子みろと日延べされたら困りますのでお願いします!」

この行動が常識的に許されるかどうかは今でも迷いますが、後悔はしていません。

なぜなら、結果的に救急センターで様々な検査をしていただき、すぐに若きイケメン先生より

息子の状態について、懇切丁寧な説明を受けられました。(ドラマか?!)と思いましたよ。

おまけに、お薬の説明の時にも確信に満ちた口調で「これで効くと思いますよ」と!

仰るとおり確かにお薬は効果があり、アフターケアも行き届いていました。素晴らしい!

何より、きちんと状態を把握した上で「これで大丈夫ですよ」と言ってもらえたことで、息子の

心の不安が解消されたようでした。

そしてそれは、病人にとって最も大事なことじゃないかと思うのです。神様かと思いました。

あっぱれ!としか言いようがありません。



しかし、救急センターは狭き門。残念ながら滅多なことではお世話になれません。

なぜ近くの総合病院では、同様の医療(救急の意味ではなく)を受けられないのか!

田舎モノは救急の患者でもなければ確かで迅速な医療を受けることが難しいような状態ですよ。

都会なら大きい病院がたくさんあるでしょうから、こんな悩みも少ないのではないでしょうか。


『田舎に暮らす人間って、都会の人と同じ人間なのに、同じじゃないんだな。都会の人なら
 助かる病気でも、こっちじゃ死ぬこともあるだろうな』

と本気で思います。怖いですね~。イヤなら都会に住めば? と自分でもツッコミたく

なりますけど。それはちょっと置いといて下さい。


自分だけならいいんです。田舎はきらいじゃないし。でも子供たちのことを考えるとね。

心配ですよ。心配性なので(笑)


そうして過疎化は進むのでしょう。


お願いだから来てください! Dr.コトー!とか、そういうカンジの先生!


ありがとうございました!