輝く50円玉はプルーフ貨幣だった。
こんにちは!
暑くて体調が悪いです!もういやんなっちゃいます!
さて、父の小銭入れに、なにやらピカピカ光る50円玉が入っていました。
撮影する私の手が映り込むほどのピカピカぶりです。
なんじゃこりゃ、偽造硬貨 もしくは子供銀行か?! と、まず思った無知な私ですが、
とりあえず調べてみました。
アンティークコインなどに興味のある方ならご存知でしょうが、私は知らなかったので
書きます!
これは『プルーフ貨幣』と呼ばれる収集のための貨幣として、より貨幣を美しく見せる
ために鏡のようにする特別な加工を施されたもののようです。当然ですが通常の硬貨と
同様の価値で使えます。でも、使うかな~ピカピカなのに!
造幣局で貨幣セットとして販売されており、その年に作られた500円、100円、50円、
10円、5円、1円の各ピカピカ硬貨と、何らかの記念メダル(?)を併せた1セットが
ケースに収められています。(額面666円!)これが『プルーフセット』です。
ピカピカではないけれど、未使用の硬貨セットは『ミントセット』というそうですよ。
手持ちの50円硬貨と比べてみました。
左から平成13年のプルーフ、平成9年のちょっと磨いたヤツ、昭和48年の年季もの。
さすがプルーフ輝きが違う…しかし流通してしまったので、ちょっと傷みがありますね。傷みやすいそうです。
というわけで、この50円玉、『プルーフセット』をばらした50円だったんですね。
ピカピカの硬貨セットをばらした人は、一体何に使ったのだろう…
亡きおじいちゃんが、大事に集めていたコレクションを見つけた孫が、
「なにこれ~?ピカピカじゃん、でも使えるんだよね?」といったカンジで、サクッと
自販機に投入してしまったのでしょうか…。だとしたら切ない話です。
「じいちゃん!お母さんへのプレゼント買うのに、どうしてもあと50円足りないの!
どうしよう…」
「どれどれ、じいちゃんの財布を見てみよう。おや、ないなあ。…そうだ!この50円
をあげるとしよう」
「じいちゃん、それ大事にしてたプルーフセットじゃない、ダメだよ」
「いいんじゃよ。お前さんのお母さんへ気持ちのまぶしさに比べたら、こんなコイン
ピカピカでもなんでもないわ。プレゼントの足しにしておくれ」
「じいちゃん!」
っていう話だったらいいと思います。
ちなみに、平成13年に販売されたプルーフセットの総数は238,000セットだそうです。
現存する50円硬貨の中で、238,000枚しかない50円玉だと思うと、ちょっと出会えた感
ありますね。近いうち使ってみたいです。あ、父の50円でした。
ありがとうございました!
皆さん熱中症に気をつけて!