マルごしサン・ブログ

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この夏、無性にホラー小説が読みたくなった!2

リカ (幻冬舎文庫)

リカ (幻冬舎文庫)

はい、まずこれいってみました。2002年に刊行されたものらしいので既読の方の今更感は拭えないと思いますが、
なんせ読書ブランクがあったものでご勘弁を!
以下、些かネタバレ等含むかも。未読の方はご注意ください。

妻子を愛する42才の平凡な会社員が、出会い系サイトで知り合った「リカ」という女が恐ろしい"怪物"だった…。
というシリーズものの1作目とのこと。

いやあ確かにグイグイ引き込まれるように読破しました。読み始めの私は、出会い系にはまっていく主人公をお馬鹿だねぇ…と心の中で罵り、サイコなストーカーに捕まっておしまい的な感じだったら飽きるな…と高をくくっていたわけです。そして予想は大幅に外してはいなかったんですが…越えてきましたねリカ。リカ怖い!容姿の表現をもとに私の頭の中でできあがったリカの姿が怖い!臭いそう!人外なのか?リカよ…!
この小説完全版ということで、加筆部分がありなかなかのもやっと感を残してくれました。面白かった!他の方も推薦している意味がわかりましたよ!近いうち続きも読んでみたいと思います。

しかし想像力って怖い!思うに自分が一番苦手で恐怖を感じる形で想像してるんだと思いますよ。自分で自分を最大限に怖がらせてα波が出ちゃってるってことかな。作家さんと自分の想像力のコラボを満喫しました。
はい!こんな怖い顔ですよ!って形のできた情報を受け取る漫画とか映画とは違う面白さがありますね。

リカ読み応えありました!ただ…惜しむらくは私のこの夏に求めるホラーではなかったのです…。
なにかが違う…やっぱりオカルトテイストが欲しいのか?私よ!

…後日談ですが、リカ読後の翌日、会社にてすでに退職した従業員の写真を発見しました。白黒写真。どうやら随分若い時分に撮影したものらしく、見てみたところ…! リカ !!! 私の脳裏に焼き付いたリカの姿に酷似しており、ホラー映画の劇中ヤバいものを見つけてしまった人みたいな固まり方をしちゃいました。ほんとに恐ろしかった…。

ん?自分で自分を最大限に怖がらせてる…ん!?